自宅で作れる刑務所ワイン

刑務所ワインとは

 

 

日本でもそうですが、アメリカでも受刑者が刑務所内でアルコール飲料を所有することは許可されていません。しかし、人間の本能とでも言うのでしょうか。そんな状況にあっても、何とかしてアルコールを摂取しようといろいろ考える受刑者が後を絶たないのだそうです。

 

 

この努力?の成果として生まれてきたのが密造酒である「Pruno」です。これが別名「刑務所ワイン」とも呼ばれるアルコール飲料なのです。受刑者達はこれを独房のトイレ内に隠すことが多いので「トイレワイン」とも呼ばれています。

 

 

このPrunoの原料ですが、当然ながら刑務所の食堂で提供される食材に限定されるわけで、リンゴ、オレンジ、ケチャップ、砂糖、牛乳などから作られることが多くなっています。発酵させるのには、パンに含まれているイースト菌が利用されます。

 

 

そして、Prunoの醸造には普通のワインのようにワイン樽があるわけではありませんから、何とごみ袋が使われます。しかし、完成した刑務所ワインのアルコール濃度はなかなかのもので、発酵させる日数によって度数は異なりますが、何と14%に達することもあるそうです。

 

 

アルコール度数もさることながら、やはり気になるのは「味」や「風味」だと思います。まあ「美味い!」ということにはならないだろうと想像はつきますが、それでも気になりますね。